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「函館野外ライブGサミット」WEB REPORT

6月16日、故郷函館のカフェ・デ・ペルラで行われたAIR-G’ FM特別番組「函館野外ライブGサミット」(放送は6月23日)。 この番組では「GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1」に関する情報やライブの内容のヒントがたくさん散りばめられていた。
お聴きになれなかった方のためにWEB用に再構成してお届けする。

■GLAYライブ史上、最高の演奏曲数
「ライブのリハーサルは7月からですが、方向性は決まってます。なるべくたくさんの曲をやろうと。通常は25曲くらい準備するんですが、その4倍くらい準備してますね。普段はスタジオに入ってせーのでスタートするのですが、今回は事前準備をかなりしています。」(TAKURO)
なるべくたくさんの曲をやりたいというのはJIROから出されたアイデア。
「JIROが最初出してきたセットリストは、全部のアルバムの1曲目から最後の曲までをメドレーでやろうというもの。そうすると180曲くらいになって、それだけで終わっちゃう(笑)。“JIROさん、落ち着いてください”と(笑)。それで結局アルバムから数曲ずつのメドレーになりました。それでも曲数が膨大なので、1日目と2日目を変えて、GLAYの歴史をきちんと感じてもらえるようにします。」(TAKURO&TERU)

■GLAYを聞くなら函館で
「JIROがそんな提案をしたのはGLAYの音楽を正しく伝えるには函館で聞いてもらうのが一番だから、と考えたからじゃないのかなと思ってます。確かにGLAYの曲は函館で聞くのが正しいといえば正しいんです。卒業の歌に登場する雪の積もった卒業式は沖縄では絶対に経験できないことですし、『グロリアス』の“低い雲”という情景も湘南や茅ヶ崎ではまず見られない。GLAYの音楽には函館の風景が欠かせないんです。」(TAKURO)
ここで挙げられた曲以外にも函館を想起して書かれた詞は枚挙にいとまがないという。
函館との関連性は歌詞だけではない。今回の公録が行われたカフェ・デ・ペルラは、『ずっと2人で』の歌詞を描き上げた場所だ。公開録音中、TAKUROは「その席で」と座席を指さしてみせた。
GLAYが高校卒業までの18年暮らした場所なのだから当然といえば当然だ。それぞれの場所に思いが宿っているのだろう。
「18年間の思い出がたくさん詰まってる場所なので、思い出話もたくさんしたいですね。緑の島自体、良く遊びに行っていた場所なんで音楽とリンクして行きたいと思います」とTERU。

■ステージセット
公開録音ではリスナーからの質問も数多く紹介された。その中の一つが「ステージはどちら向きなのか?」というものだ。
その答えがTERU,TAKUROそれぞれの口からもたらされた。
「函館ウォーカーの表紙と同じ向きです」(TERU)
「セットに関してはいろいろな案が出てきたけど、実際に会場を訪れてみたら、函館山を背景にするしかない!と確信しました。どんなセットを持ってきても、あの山の迫力には勝てません。」(TAKURO)
ここで再びJIROはから途方も無いアイデアが出されたのだそうだ。
「函館山の中腹に大きく“GLAY”って書けないかな」。
京都の「大文字焼き」ならぬ函館の「G文字焼き」、夢のある話ではあるが…。
さらに今回のステージには、花道も用意されていることも発表された。
「メンバーが豆粒にしか見えなかったという声を聞きたくないんで、なるべく皆さんの近くに行けるように花道を用意します。T字型の花道になります」とTERUが力強く語ると、TAKUROが「TERUのTです(笑)」と横から茶々を入れる。ちなみにTAKUROもTであるのは皆さんも御存知の通りだ。

■函館市民も応援
公開録音には地元の方も多数参加していた。
「旦那の妹の旦那の両親も一緒に行きます」と一族総出で参加する旨を語る方、「いつか必ず函館で大きなライブをやってくれると信じていた」という方、「GLAYが大好きで栃木から函館に引っ越した」という方、「本気でコピーバンドを集めて野外ライブ前夜祭をやります」という方などなど、地元も応援ムード一色のようだ。
チケットの買い方が分からない方のためにも、分かりやすくチケットを販売するためチケットキャラバンを実施し、指定の場所へ行けばチケットを買うことができるようにしたのも、地元を思いやってのこと。
GLAYと函館は相思相愛の関係で結ばれているようだ。
なお、コピーバンドの話にTERUは深く共感したらしく、「今回は間に合わないけど、Vol.2では未来を担う若手バンドの発表の場をつくりたい。函館で頑張っているアマチュアバンドを応援して行きたい」と抱負を熱く語っていた。

■移動は徒歩でもOK
もちろんGLAYの目線は函館市内にだけ向けられているのではない。
この春、函館に帰省したTERUは、「函館以外からライブに来てくれる方が実際どんな感じで行くんだろう」と湯の川から歩いたという。
湯の川から緑の島までは約1時間。
五稜郭はコースから外れるが、漁火通り、大門から函館駅を通過し金森倉庫といろいろな発見があったらしい。
駅から緑の島までは約20分。当日は交通規制が実施されるので、徒歩での移動を推奨しているが、その途中決して飽きることはないと思う。駅から会場までのとりあえずの目印は雄大な函館山だ。

■演奏して欲しい曲ベスト5
4月にAIR-G’FM「Sparkle Sperkle」に生出演した際にサプライズ公約した「リクエストの多い楽曲を演奏する」という企画のもと、AIR-G’FMにて募集された「GLAYに函館で演奏して欲しい曲ランキング」も発表された。 「第一印象は意外だと思ったが、よく考えるとみんなGLAYの事を欲しってくれているからこその選曲なんだとわかった」とTAKURO。
以下がその発表されたランキングだ。
5位「Rhapsody」
4位「都忘れ」
3位「SAY YOUR DREAM」
2位「グロリアス」
確実に演奏されるという1位は、発表されず当日のお楽しみとなった。
『グロリアス』は高校時代の友人に子供が生まれたことを祝って作られた、函館に大きく関係している曲である。「GLAYの曲で正面から函館を描いたのはこの曲が初めて。自分たちにしか演奏できない歌がある、という自信を与えてくれた曲」とTAKUROがコメントを残す。

■函館野外ライブへの思い。
番組冒頭、函館での野外ライブについての想いを聞かれたTAKUROは
「メンバー全員の長年の夢である函館野外ライブを、皆の応援があって、デビュー20周年を前、開催することができました。GLAYとして色んな良い景色を見させてもらいましたが、今回だけは別物ですね。こうやって沢山の人が来てくれることによって僕らの愛したこの街の魅力が全国の皆様に伝わればいいなと願って止みません。20年たっても仲間と楽しくバンドをやっているという幸せを噛みしめたいですね。」と熱く語った。
中盤では「野外フェスなので無理をしないで、疲れたら休んだり、きちんと水分を補給して、元気に来て、元気なまま帰って貰いたいですね」とライブの楽しみ方も提案、言葉の端々に安全で楽しいライブを実現したいという思いが満ち溢れていた。

GLAYにとっての特別な夜はあと数週間で実現する。